国立病院機構長崎病院 院長就任のご挨拶

- 独立行政法人 国立病院機構 長崎病院
- 院長 長島 聖二
このたび、国立病院機構長崎病院の院長に就任いたしました長島聖二でございます。まずは、地域医療の中核を担う当院において、このような重要な職務をお任せいただきましたことに、深い感謝と責任を感じております。当院はこれまで、地域医療の中核として多くの患者様に寄り添い、信頼される医療の提供を目指してまいりました。私もその使命を引き継ぎ、さらなる発展を目指して全力を尽くす所存です。
近年、私たちは未曾有の危機である新型コロナウイルス(COVID-19)感染症という困難な状況に直面しました。令和元年12月初旬に中国の武漢市で第1例目が報告されてから数ヶ月で全世界的にパンデミックと言われる世界的流行となり、本邦においても令和2年1月15日に1例目が報告されてから瞬く間に拡散し、多数の感染者と死者が発生しました。このパンデミックは、国内の医療機関にとって大きな試練であり、当院も他の医療機関や行政、地域住民の皆様と連携を図りながら危機に対応してまいりました。COVID-19は令和5年5月8日から5類感染症へ変更されましたが、現在も定期的な流行を繰り返しており、完全には終息していません。
また、このコロナ禍以降、少子高齢化の進行及び受療行動の変化に伴う患者数の減少、物価高による診療材料費の高騰などを受け、当院のみならず国立病院機構全体で経営状況の悪化が深刻な状況となっております。このような中、当院が果たすべき役割はますます重要になってきていると感じています。当院では、地域に根ざした医療の提供を第一に考えながら、職員一同が一丸となり、長崎病院の基本理念であります「一人ひとりに寄り添う、安心と信頼の医療を提供する病院を目指します」を目指し、セーフティネットを中心とした専門医療の提供、患者様の生活を支えるリハビリテーション、そして地域との連携強化を目指して取り組んでまいります。
結びに、これまで当院を支えてこられた関係者の皆様、地域の皆様に心より感謝申し上げます。皆様のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げるとともに、当院が地域の皆様にとって欠かせない存在となれるよう、誠心誠意努めてまいります。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和7年4月1日
国立病院機構長崎病院
院長 長島聖二
